和布がたり › 和の色名

2012年10月18日

紫苑色 / しおんいろ

「紫苑色 / しおんいろ」は、キク科の多年草・シオン(紫苑)の花の色にちなんでつけられた、くすんだ青紫色です。

シオンの木は2mほどにも高くなり、秋には茎の先に多数の淡紫色の小花をつけるので、庭園に植えて観賞されたそうです。

古くからある色名で、昔は「シオニ」と言われ、宇津保物語、枕草子、源氏物語など多くの文献にもその記述が見られます。

衣類の色を表すのによく登場しているようですが、ちなみに紫苑色の衣服は秋に着用したそうです。やはりシオンの花に合わせて着たのでしょう。そんなふうに、衣類の色で季節を感じるのは風流ですね。

紫苑色といえばもうひとつ、清少納言が好んだ色と言われています。上記の通り、もちろん枕草子にも紫苑色は登場しますし、自身も秋には紫苑色の衣類をいち早く身に付けていたことでしょう。


iconclover2 布がたりで販売中の「しおん」色の生地

金らん・菱地四季草花文(しおん色)
金らん・菱地四季草花文(しおん色)



pencil 参考文献
『色の手帖』永田泰弘監修  小学館
『色の名前』近江源太郎監修 ネイチャー・プロ編集室構成・文  角川書店
『かさねの色目 平安の配彩美』長崎盛輝 青幻舎



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2011年08月24日

刈安色 / かりやすいろ

「刈安色 / かりやすいろ」はカリヤスという植物で染めた色で、わずかに緑みをおびた明るい黄色です。

カリヤスはイネ科ススキ属の多年草ですが、その名前は「刈りやすい」ことからついたのだとか。

日本には中国から渡来し、古くから黄色系の染料として用いられました。
アイとかければ緑を染めることもできるそうです。

八丈島の名産である黄八丈の黄色は、「八丈刈安」の別名を持つコブナグサで染めます。


iconclover2 布がたりで販売中の「かりやす」色の生地

〈35cm幅〉無地一越ちりめん(かりやす)
かりやす色生地


pencil 参考文献
『色の手帖』永田泰弘監修  小学館
『色の名前』近江源太郎監修 ネイチャー・プロ編集室構成・文  角川書店



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