和布がたり › 2011年11月

2011年11月17日

七五三の羽織袴を手作り(1)

今年に七五三を迎えた方は、そろそろお祝いを終えられる時期だと思いますが、来年の方は今からご準備をお考えかもしれません。最近は写真館の前撮りもあり、年間通して計画なさっている方が多いですね。

七五三のお着物というと、購入されたり写真館などでレンタルという方が大多数ですが、手作り派の方にはご自分で縫うという選択もおすすめです。

何より愛情がこもっていますし、売っていないオリジナルができます。もちろん、費用もかなりお安いものです。

私も試作してみました。五歳の男の子用の羽織と袴です。

七五三手作り羽織袴


袴の生地にちょうど紋のような柄が入っていたので、それを羽織の胸と背中にアップリケして五つ紋にしています。これでぐっと立派な雰囲気になりました。

子供羽織袴手づくり



使用生地と分量は下記です。

羽織(表地): 無地ポリエステルちりめん(さびねず) 240cm
羽織(胴裏): ジャカード・龍(黒) 200cm
はかま: 金らん・花菱地に子持亀甲(紺) 280cm


これを見せると和裁ができると思われますが、そうではなく本を見て作ったのです。

私のように、手作りは得意だけど和裁はできないし・・・という場合に頼りになるのが『はじめてでも縫えるこどものきもの』という本。



私もこれを見ながら作りました。和服を縫うのは慣れないので少しわかりにくいところもありましたが、無事に完成しました。

邪道かもしれませんが、ミシンを使えるところはミシンを使っています。もちろん、手縫いには手縫いの良さがありますが、忙しい現代、時間を優先して考えるならミシンもOKですよね。ミシン縫いだとしても、買ったものには感じられない手作りの良さがあると思いませんか?

来年以降に七五三を迎えられる男の子がいらっしゃる方、今からなら十分間に合いますので、どうぞ手作りもご検討ください。着物、羽織、袴、と全部作るのが大変なら、どれか1着だけでもいいですね。きっと一生の思い出になりますよ。



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Posted by 布がたり店主 at 18:05Comments(186)TrackBack(0)手作りアイデア

2011年11月11日

天平文様

ちょうど今、奈良国立博物館で「正倉院展」を開催中ですが、数日前にNHKのローカルニュースで天平文様が人気という話題が出ていました。

天平文様は奈良に都があった天平時代の調度品等に見られる文様ですが、今の時代にはとても新鮮に映り人気があるのだそうです。

正倉院に収蔵されている宝物にもその文様が多く見られるので、「天平文様」と「正倉院文様」は広義では同じとされているようですね。

天平の時代は西暦700年代ですから、天平文様は和柄の中でもかなり古い部類に入ります。ひと口に和柄といってもさまざまですね。

正倉院は「シルクロードの終点」と呼ばれるだけあり、正倉院文様にも遠く西アジアや中国に起源を持つエキゾチックな雰囲気が垣間見えます。



布がたりにも正倉院風の柄の生地はいろいろあります。

たとえばこちらの西陣織裂地「鹿草木夾纈」は、聖武天皇ご愛用の屏風に見られた柄で、遠くシルクロードの影響が見られるものの日本風の趣きも感じられるように思います。

鹿草木夾纈


和風柄とひとくくりにせず、いつの時代のものかも考えながら眺めると、その時代背景が見えてきて興味深いものです。



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Posted by 布がたり店主 at 17:55Comments(11)TrackBack(0)生地の紹介